2010年12月30日木曜日

今年もお世話になりました


2010年度も色々、多彩な作家による素晴らしい展覧会が開催できましたことを感謝します。来年も皆様のご期待に沿えるように頑張りますので宜しくお願いします。壁も塗り終え気持ちは早くも兎のように来年に向かって跳ねています。

2010年12月13日月曜日

marumiyan「FOREST」展

マルミアン「FOREST」展

期日:2010.12.13~12.28
場所:アートスペース獏

いつもは彼の仕事はCGを駆使したイラストですが、今回は全くの手仕事による楽しい森の妖精達のイラストと可愛い人形たちのお祭りです。人形は一個一個の手作りです。

三日月電波の「妖怪屋敷」展

三日月電波展「妖怪屋敷」

期日:2010.12.13~12.28
場所:アートスペース獏F・G(入口にあるフォトフレーム)

日本に伝わる様々な妖怪を現代風にアレンジした作品。今回は8匹?人?の妖怪が写しだされています。三日月君の好意により来店の方に縁起が良い幸運をもたらす縁起札をプレゼントしています。なくなった日に当たった人は不幸な人?いえ!別の日に追加してくれるそうです。安心してください。

2010年11月29日月曜日

光野浩一展 「SPINNING WHEELS」

期日:2010.11.29~12.12
場所:アートスペース獏

今回の光野さんの作品は白の世界です。先日の江上計太さんの白い彫刻のようなものに続いて。偶然にも白の世界が続きます。没個性の世界が美しく、上品にまとめられている世界です。

2010年11月12日金曜日

「非知なるものの日々」展 PART2 作家・江上計太氏

「非知なるものの日々」展 PART2

江上計太
1951年福岡県大牟田市生まれ
1977年東京芸術大学美術学部芸実学科卒

最近、漠然と絵について考えることがある。「平面」でも「絵画」でもない「絵」についてである。仮に「絵」-「絵画」-「平面」という順序で概念的な抽象度が増加するとと仮定して「イコン」、「インデックス」、「シンボル」という記号の三類型を対応させると「絵=イコン」、「絵画=インデックス」、「平面=シンボル」という図式が得られる。この図式を採用すれば絵は「描写」するもの絵画は「塗るもの」平面は構成するものとして区別可能となるだろう。「平面」に「立体」が、「絵画」には彫刻」もしくは「彫塑」が対応するとして「絵」に対応する概念ははたして何なのだろうか?・・・続く           写真は作品の一部分です

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2010年11月11日木曜日

「非知なるものの日々」展PART2

                     「非知なるものの日々」展  PART 2
PART2
江上計太×長谷川治胤展

期日:2010.11.11~11.27
場所:アートスペース 獏

江上計太×長谷川治胤の両氏による展示です。江上さんは平面と立体。長谷川君は写真を使った作品
です。写真と絵画を溶融させ新しいジャンルを確立しようと試みています。江上さんはインスタレーション
が主ですが最近、彫刻にも関心があるようです。

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2010年10月22日金曜日

「非知なるものの日々」展PART1元村正信・冨永剛

「非知なるものの日々」Part1 元村正信・冨永剛展

期日:10.21~11.6
場所:アートスペース獏

元村正信タイトル:「そんなこえで、どこにいるの」 * 対象作品「絵画」

冨永剛 タイトル:「こぶ」 * 対象作品「土の天井と木の壁+電球」

                      非・架設

                 ひとつの空間をふたりで
                   あるいはひとりで
                どう使い いかに使わないか
             そのためにすこし前までかいた汗さえ今は乾き
                   こんな姿をさらしている
                  だからと言ってなにかが残る
                    というわけではないが
                 ただ沈黙の覚えだけが膨らんでゆく
                                         Motomura Masanobu

元村正信・冨永剛両氏が構成したものは今までの画廊のスペースを、かってない空間に醸造してしまった。スポットでない裸電気一個がが生み出す光の中で元村氏の絵画が不思議な揺らめきを見せている
何万年という時間が閉ざされた洞窟の中の壁画が一条の懐中電灯に照らし出される瞬間にも近い感動がある。この装置は冨永氏が仕掛けた「土の天井」と一個の弱い裸電球と白い壁による異空間による。
藁を土で固めた天井は作者の意図とは関係なくひび割れ、抽象的な絵画へと昇華されていく、その天井の高さが微妙に設定されているので意心地が良いと言う人もいれば圧迫感を感じると言う人もいる。この奇妙な次元を演出する2人の空気感と個々の作品を味わってください。

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2010年10月18日月曜日

「非知なるものの日々」展

  「非知なるものの日々」アートスペース獏企画展・2010・impact
          
PART1
期日:2010.10.21~11.6
場所:アートスペース獏
元村正信 Masanobu Motomura / 冨永剛 Tsuyosi Tominaga

2010年10月3日日曜日

田代耕一展 -THE EARTHー

田代耕一展 -THE EARTH-
期日:2010.10.4~10.17
場所:アートスペース獏

常に地球で起こることを問題視する観点から描かれる絵、環境問題だったり、戦争の悲惨さだったりします。小さな生き物達を象徴的に登場させ、現代版、鳥獣戯画の趣を感じたりしています。今回は立体的なオブジェも2点ほど展示されています。

2010年9月20日月曜日

TUTI(間の土)前田尚子展

                     「TUTI」(間の土)NAOKO MAEDA展

期日:2010.9.20~10.3
場所:アートスペース獏

陶器という概念を越えていっているようにみえる。薄いオブジェは触れ合うと金属的な鋭い音を奏でます。その形は寺院や塔を思い起こしたりする立体の作品と薄く焼かれた波打つ三角形や円の作品が床に並べられ、壁には少し大きめの不定形な薄い作品が架けてあり、曼荼羅を思い浮かべたりしてみるのもいいかもしれませんね。間(平面構成の間を立体に置き換えた間)の持つ美しい作品が展示の演出によって不思議な見え方をするものです。縄文土器につけられる紐状の土が現代に蘇ったようです。

2010年9月6日月曜日

さかいようこ展「MIND2010」

期日:2010.9.6~9.19
場所:アートスペース獏

デジタル映像を処理したものを布に染めその上に様々な塗料、染料、絵具等を駆使してで細かな粒子
を描く砂のようであり細胞の様であり突き詰めた分子の様にも見える。砂の上を歩いた足跡を拡大していくとドットが表れる。さかい氏は意識と無意識の接点を表現しようとしている様にもみえる。手描きで描かれたものが意識的であるならデジタル処理されていく機械的形態は無意識的なものなのか。

2010年8月23日月曜日

廣岡茂樹展

                     廣岡茂樹展
期日:2010.8.23~9.5
場所:アートスペース獏

面白い題名が粋で、ファッション感覚が今様でこの絵を見て女の子が喜んでいます。風刺的な鋭い皮肉を織り交ぜながら明るい優しい表情と線がいいです。

2010年8月9日月曜日

野村佐紀子写真展「「20100711」

                 野村佐紀子写真展「20100711」
期日:2010.8.9~22
場所:アートスペース獏
電話:092-781-7597

オープニングパーティー   8月9日「月」  19:00~21:00  参加無料どなたも歓迎します。


2010年8月5日木曜日

「るーつの庭」-2

「るーつの庭」は中村公泰、安倍智子、宮野英治、さ んの3人で構成されたスペースになっております。しかし夫々の作品はコンセプトがしっかりし、完成度も高い、コラボとしては素晴らしい完成度にしあがって いて床一面に敷かれた芝生と土の香りがムンムンしております。電気を消すと夜空の星のようにコンピュータで制御されたバス停を往来する人々の軌跡が照らし 出されます。芝生に寝転がって眺めると暑さもイライラも癒されます。

画廊はhttp://artspacebaku.net
写真はhttp://ameblo.jp/blogbaku

2010年7月26日月曜日

「るーつの庭」展

’’るーつの庭"展

期日:2010.7.26~8.8
場所:アートスペース獏

「るーつの庭」とは(あち展)の第2回展です。(あち展)とはアートと地域のコミュニティを研究する
現代美術作家の展示会で、彼等の拠点が地域研究所です。今回のメンバーは中村公泰、安部智子、
宮野英治の諸氏の3人です。

2010年7月12日月曜日

白石真弓の世界

白石真弓の世界

期日:2010.7.12~25

場所:アートスペース獏
展示場の空間に合わせてあらゆる布の素材を使い分けるそうです。絹、綿、麻等を使い、顔料を使ってそれに手描きで絵を描いていく大作作品が多いです。今回、獏という狭い空間に合せての作品ですが横4m縦1.5mほどの作品が1点と縦2m幅1.5mほどの作品が1点の展示になっています。線が美しく
目が鋭い鷺が舞い踊っています。画面の中の金がキラキラと光に反射して優雅です。ご本人も手描きのドレスを着ていらしてとても素敵でした。この絵を通して真弓さんのロマンチックな世界を堪能してください

2010年6月28日月曜日

河地知木作品展「スペースアンドタイムス」


河地知木作品展「スペースアンドタイムス」

期日:2010.6.28~7.11
場所:アートスペース獏

河地知木氏の素晴らしいデザインの構成要素の基礎ともなる写真の合成作品が15点と、それらを如何に組み合わせると素晴らしいポスターに仕上がるかといった見本2点が展示されています。洗練されたデザインの美しさを堪能して下さい。

2010年6月14日月曜日

大野金繁写真展「クロシロのマチネ」

大野金繁写真展「クロシロのマチネ、」

期日:2010.6.14~6.27
場所:アートスペース獏

モノクロによる街角の風景。A4サイズが35点。

2010年5月30日日曜日

柴田高志展「ORIgIN」」


柴田高志展「ORIgIN」

期日:2010.5.31~6.13
場所:アートスペース獏

今回はインスタレーション的要素を排した展示を目指し絵画に回帰している。昨今は限られた枠から飛び出す激しいエネルギーで作られてきた作品だった。が今回は限られた枠の中にそのエネルギーを閉じ込める試みがなされている。しかし彼の世界は画面の大きさに関係なくエネルギーに充ち、限られた枠のなかで線がもがき出口を求める様は男性性器、女性性器を想像させ新たな生命の誕生を示唆しているようにも思える。柴田君の丸くカーブする一本線はそれ自体がエロチックさを漂わせている。

2010年5月17日月曜日

skala「空の音階」店展

skala「空の音階」展

期日:2010.5.18~5.30
場所:アートスペース獏

宇佐美陽一・下城賢一・松本和子の3氏による共同インスタレーション。天井にアクリルの鏡が吊るされ床には40年前のピアノ椅子が配置され、回り及び椅子の下には過去の偉大なる作家達が描いた空の写真が何枚も置かれてある。このインスタレーションは3人によって長い時間、検討された結果、鏡と空
と画廊の壁が2等分された構成になったそうです。この空間に身を置くことで自己の存在と他人とのコミュニュケーションを考察するも良し、鏡の中の自分を見る見られるという関係に置き換えてみても面白いかも知れない。作者たちのコンセプトに関わらず自由に見て欲しいとのコメントありです。

2010年5月3日月曜日

磯辺美香展「Blind Angel」

磯辺美香展「Blind Angel」

期日:2010.5.3~5.16
場所:アートスペース獏

舞踏会の女性をイメージしたという傘の群舞インスタレーションはクリストの傘の作品を思い出しました。
傘の上の人形たちが可愛いいですが実は針が突き出た傘がドレスに見立てられ、これは女性達が人生の舞台に凛として立つ強さとその内に秘める思惑や願望を表現。、美しい針の鎧ドレスに身を包み、いざ行かん試練の道をと女性の生き様を作品化しているように思われます。

2010年4月19日月曜日

南たえこ展「33’33N130’21sur la terr」

  南たえこ展「33'33N130'21 E sur la terre」


期日:2010・4・19~5・2
場所:アートスペース獏

たえこさんの今回の作品は前回の海の作品が進化して地上に上陸してきたと思いました。地球上の生物が海中から這い上がって進化していった過程を思い起こさせるような作品です。DNAの模型である螺旋を思い浮かべる作品にも見えます。しかも今回は南さんが始めてお子さんを産んだ時に、庭に記念に植えた時の木が大きくなりすぎて折れしかも息子さんが大学を卒業されて旅立ったそうです。その木の場所が北緯33’33分東経130'21分という場所にあるのです。それがタイトルになったのです。人類は進化し続けるでしょう。子供も成長していきます。その子の誕生が世界で一ヶ所しかない場所それがこの北緯33’33東経130’21です。とても素敵なタイトルです。今までも色んな素晴らしいタイトルを見てきましたが、これはベスト100の中のベスト1です。

2010年4月5日月曜日

高須英輔個展「ten ten den」

                 高須英輔展
期日:2010・4・5~4.18
場所:アートスペース獏

日本の町の記憶を宿す旧建築や古材を再利用し彫刻やレリーフといった美術作品に再生させる。造形家・高須英輔氏は建築意匠デザインを手がけながら、階段彫刻、レリーフ、屋外彫刻・モニュメント等を作成。福岡のアートスペース獏をかわきりに今年は今後京都、東京銀座、大阪、横浜、東京練馬、世田谷と「ten ten den」プロジェクトを開催されます。特に色が素晴らしく朱色、黒色、白色、緑色、黄色の墨色が古材と相まって素晴らしい作品になっています。墨は黒色とばかりと思っていたのですが浅はかでした。夫々の奥深い色を堪能してみてください。

2010年3月27日土曜日

高須英輔展のご案内

4月5日に高須英輔展のオープニングレセプションを高須英輔氏とキュレター/美術評論の加藤義夫氏
を囲んで開催しますのでこれを機会にご参加下さい。会費は無料ですのでどなたでも気軽にお越し下さい。

高須英輔:http://takasu.earthvision.jp/
加藤義夫芸術計画室

2010年3月22日月曜日

池田大受展

                        池田大受展
期日:2010・3・22~2010・4・4
場所:アートスペース獏
第14回現代日本絵画展 大賞、第8回別府現代美術展 奨励賞、さかいでArtグランプリ2001 佳作
第18回青木繁記念大賞公募展 損保ジャパン賞、第6回はるひ絵画トリエンナーレ 賞候補、第1回青木繁記念大賞西日本美術展 優秀賞。と数々の賞を受賞。今回の展示はこれらの賞をとった作品と新作です。現代の不安と哀しみを抱えながらも優しく生きている人物の表情がとても柔らかく安堵させられます。

2010年3月7日日曜日

尾花基写真展「Azul de de  de IBIZA

                尾花基写真展「Azul de IBIZA」
期日:2010・3・8~3・21
場所:屋根裏獏店内
3月8日よりartspacebaku2ndで開催予定でしたが出来なくなり誠に申し訳けなく、お詫び致します。
尾花氏のご好意により展覧会中に展示する予定だった作品の一部を屋根裏獏に展示します。スペインの世界遺産であるイビザ島で様々に変化するブルーの幻想的な色に酔ってみてください。夏はクラバーで賑う島もオフシーズンになると、このように本来の姿をあらわし、ひっそりと静かな世界に戻っていきます。

尾花成春展「花に語る」

                     尾花成春展「花に語る」
期日:2010・3・8~3・21
場所:アートスペース獏
此処にこの世ならぬ白い花がある。これが黒と何ほどかの折り合いを付け得て、そこに有るとすれば、この白は時を見つめる手掛かりの一つになっている、とも思えるのだが    岩本鉄郎

2010年2月26日金曜日

お詫びと告知

この度、ビルの老朽化による漏水工事とサポートをして頂いていた企業が天神から撤退することになり、それに伴ってアートスペース獏2NDも閉じる事になりました。僅かの期間でしたが皆様のご期待と支援を受けての船出しただけに残念でなりません。又、今年、個展を予定され作品を作成されていた方々に深くお詫び申し上げます。なおアートスペース獏は引き続き現代美術を追究する画廊としてやっていきます。2NDで開催予定だった尾花基氏の写真展「Azul de IBIZA」は屋根裏獏の店内で1部分展示することに決定。数多く作られた作品は来年、アートスペース獏での発表になりました。

2010年2月22日月曜日

松田ななこ展「園」

松田ななこ写真展「園」

期日:2010.2.22~3.7
場所:アートスペース獏
電話:092-781-7597

緊張した日常生活から解き離されて非日常空間、動物園、植物園、テーマパークなど「園」と呼ばれる
場所で寛ぐ人々。彼等を一歩下がったところから観察し撮影することによって彼等も園の一部分として
人形化しようとするのは、松田さんの一歩自分を退いて物事を見ようとする態度からくるものなのか?
色彩においても現実の色よりも少し薄い感じで仕上げられている。それも身を一歩退いた生活感からきているのだろうか?奥行きを追求しているデジタルに対してアナログカメラで敢えて平面化しようとしているようにも考えられる。松田さんの初個展ですがこれからも楽しみです。

2010年2月15日月曜日

アートスペース獏の 2月・3月・4月スケジュール

アートスペース獏  「2.3・4月画廊案内」

2月22日~3月7日:松田ななこ写真展 「園」 -enー

3月8日~3月21日:尾花成春展 「花に語る」 油絵

3月22日~4月4日:池田大受展

4月5日~4月18日:高須英輔展         彫刻

4月19日~5月2日:南 たえ子展        インスタレーション

2010年2月8日月曜日

盛 広樹 写真展 「ムギノミノリ」

                 盛 広樹 写真展 「ムギノミノリ」
期日:2010・2・8~2・21
場所:アートスペース獏
1978年:鹿児島生まれ
2003年:九州産業大学芸術学部写真学科卒業
2003年:六本木スタジオ入社
2005年:カメラマン半沢健氏に師事
2008年:フリーランスとして活動
2010年:アートスペース獏で初個展

日常の生活、何処ででもみれる風景、情景、人を何気なく撮っています。その根底には浪漫チックが溢れています。

2010年1月24日日曜日

FLAT MARERIALS 展

                   浜地孝史展
期日:2010.1.25~2.7
場所:アートスペース獏
電話:092-781-7597

黒という色を様々な素材を使って表現。色彩に鉛筆を使ったりリキテックス、油を使ってみたり、画材にアクリル、布、紙等を使ったりして様々な黒を作り出し夫々が異なった意味を持って表出されるのが面白い。



2010年1月2日土曜日

ENTRANCE to SEQUENCE

ENTRANCE to SEQUENCE
期日:2010・1・5~1・29
場所:アートスペース獏

福岡を拠点として活動する4人のアーティスト「早川貴泰・坂井洋右・津田三郎・高山穣」の映像展
CG・ドローイングアニメーション・映像インスタレーションのコラボです。